OPL系FM音源

東亜プランで多用されたOPL系FM音源のソフトシンセまとめ

東亜プランのFM音源について

東亜プランの主要アーケードゲーム28タイトルの音源は、1985~1986年の5タイトルは主にPSG×2(AY-3-8910)※1、1987~1991年の16タイトルは主にOPL2(YM3812)※2、1992~1994年の7タイトルは主にOPM(YM2151)+ADPCM(MSM6295)※3が使用され、東亜節といえばYM3812の印象が強い。

  1. 『麻雀シスターズ』はPSG×1。
  2. 『大旋風』のみタイトーXシステム基板でOPMを使用。
  3. 『ヴイ・ファイヴ』はOPMのみ。

YM3812とFM1312(どちらもOPL2) 写真提供:Raymangold22 - YM3812 sticker overlay.jpg (2015) / CC0 1.0

OPL系FM音源のソフトシンセまとめ

音源チップ サンプリング エミュレータ
無料 有料 無料 有料
OPLL (PortaSound) Yamaha PSS-170 GSS-370 chipsynth PortaFM
Yamaha PSS-480
OPLL Sega Master System FM Soundfonts SUPER AUDIO CART VST2413
Massive YM2413 Sample Pack (245 Samples) GXSCC
OPLL (VRC7)
OPL2 AdLibXRom OpulenZ JuceOPLVSTi/AdlibBlaster
discoDSP OPL
SUPER AUDIO CART PC
OPL3 (2OP) OPL-3 FM 128M ADLplug
OPL3 GM emulator VSTi
OPL3 (4OP)
音源チップ エミュレータ(無料)
トラッカー ユーティリティ その他
OPLL (VRC7) FamiTracker
OPLL MAmidiMEmo
OPL2 OPL3 Bank Editor
OPL3 (2OP) OpenMPT OPL3 MIDI Synthesizer
OPL3 (4OP)
OPL ? (4OP) FM-Four
  • DX7完全再現フリーVSTi『Dexed』のエンジンタイプ「OPL Series」は解像度が粗くなる効果があり、2オペレーターになるわけではないようです。
  • MDA DX10などのOPLではない2オペレーターFM音源VSTiや、FAT_OPL2FM_v2.sf2などの出所不明なサウンドフォントは除外させていただきました。
  • ESS Technology ES1938 Solo-1(ESFM)をサンプリングした拙作サウンドフォント「ESFM.SF2」のダウンロードはこちら。

サンプリング

Yamaha PSS-480

ヤマハのポータサウンドPSS-480(OPU/YM3420)の100音色をサンプリングした、Audio Animals社のVSTi「Status」用無料音色ライブラリ。OPUはOPLLの派生型でPCMドラムを内蔵しており、デモではそのドラムが聴けるもののStatusで鳴らす方法はわからなかった。

スクリーンショット

OPLL
OPL2
OPL3 (2OP)
OPL3 (4OP)

公式サイト

AudioAnimals · Yamaha PSS - 480 - Demo Track

Sega Master System FM Soundfonts

日本版セガ・マスターシステム(セガ・マークⅢのFMサウンドユニット)のFM音源(OPLL/YM2413)をサンプリングしたサウンドフォント。ハープシコードのC1~C3のサンプルの変わり目が若干不自然で気になるものの全体的に高音から低音までバランス良く鳴る。

スクリーンショット

OPLL
OPL2
OPL3 (2OP)
OPL3 (4OP)

ダウンロード

Drunken Jesus · Eleanor Rigby 8 Bit

Massive YM2413 Sample Pack (245 Samples)

YM2413(OPLL)のプリセット音色15種類(C-2~G6の16個)とリズム音色5種類をサンプリングしたWAVまたはMP3のサンプルパック。サンプルは減衰音、持続音ともに約2.5秒に切り揃えられている。

スクリーンショット

OPLL
OPL2
OPL3 (2OP)
OPL3 (4OP)

ダウンロード

OPL-3 FM 128M

Sound Blaster 16の128種類のGM音色をサンプリングしたサウンドフォント。ライセンスはCC-BY-SA 4.0(表示-継承)なので注意。

スクリーンショット

OPLL
OPL2
OPL3 (2OP)
OPL3 (4OP)

公式サイト GitHub

SUPER AUDIO CART

v1.1からコナミのファミコン用RPG『ラグランジュポイント』に搭載されたFM音源VRC7(OPLLだがリズム音源5チャンネルがなくプリセット音色が異なる)に対応した人気のKONTAKTライブラリ。$149。

AdLibXRom

AdLibのOPL2(YM3812)をサンプリングしたVSTi。KONTAKTライブラリやサウンドフォントなども付属。$14.99。

スクリーンショット

OPLL
OPL2
OPL3 (2OP)
OPL3 (4OP)

公式サイト


エミュレータ

VST2413

動作未確認。OPLL(YM2413)をエミュレートしたVSTi(32ビット版のみ)。ソースとSDKをダウンロードして64bitでビルドしたら動くとのこと。

スクリーンショット

OPLL
OPL2
OPL3 (2OP)
OPL3 (4OP)

公式サイト GitHub

GXSCC

定番の波形メモリ音源ソフトウェアMIDIプレーヤーだが、左上のロゴをダブルクリックするとOPLL!?モードになる。スタンドアロン版のみ。

スクリーンショット

OPLL
OPL2
OPL3 (2OP)
OPL3 (4OP)

公式サイト

GRAND YOUTH 2000 (グラディウスⅢ&Ⅳ~復活の神話~/コナミ)

サークルFMPSG『FMPSG004 -Yellow Jacket-』(2005)に収録。

ADLplug

OPL3(YMF262)の4オペレーターモードが使えるVSTi。128種類のGM音色がプリセットされているが本記事作成時のバージョンでは文字化けしてしまった。

スクリーンショット

OPLL
OPL2
OPL3 (2OP)
OPL3 (4OP)

ダウンロード GitHub

OPL3 GM emulator VSTi

Falcosoftの「Soundfont MIDI Player」に同梱されているOPL3のVSTi。音色パッチはSBI(Sound Blaster Instrument)およびIBK(Instrument Bank)フォーマットに対応。なお、OPL3は内部で49716 Hzで動作するため、他のVSTホストでは品質が低下する可能性があるとしている。

スクリーンショット

OPLL
OPL2
OPL3 (2OP)
OPL3 (4OP)

ダウンロード

Practical Senses (demos) · FM OPL3 DOS (VSTi by Falcosoft) Practical Senses

JuceOPLVSTi/AdlibBlaster

OPL2(YM3812)をエミュレートしているが、OPL3(YMF262)の8波形で音作りが可能。2,485音色の膨大なSBI(Sound Blaster Instrument)ライブラリが付属。うち1,719音色(69%)が正弦波のみで作られており、OPL3の波形を使った音色はたった4つしかない(詳しくは付録参照)。

JuceOPLVSTi音色リスト

注意点

  • 本来は次のノートが発音されたタイミングで前のノートのリリースが消えることで9種類の音色を同時発音できる音源だが、JuceOPLVSTiは9チャンネルが順次発音され前のノートのリリースが残る仕様のため、リリースタイムが長いか減衰しない音色は鳴りっぱなしになるため注意が必要。

不具合

  • SBIファイルを繰り返しロードすると強制終了する。前兆現象としてロードボタンをクリックしたとき、ファイラーのアイコンがおかしくなる。
  • ファイラーのアイコンがおかしくなった場合、強制終了せずにロードできる場合もあるが、一度保存してVSTホストを再起動させたほうが無難。
  • ロードボタンをクリック後、何もファイルを指定せずにオープンボタンをクリックすると強制終了する。
  • Studio OneよりSAVIHostの方が安定しているので、VSTホストとの相性問題も考えられる。

トラッカー

OpenMPT

旧ModPlug Tracker。OPL3エミュレータを内蔵している。音色パッチはSBI(Sound Blaster Instrument)フォーマットに対応。

スクリーンショット

OPLL
OPL2
OPL3 (2OP)
OPL3 (4OP)

公式サイト


ユーティリティ

OPL3 Bank Editor

動作未確認。音色フォーマットはSBI(Sound Blaster Instrument)やIBK(Instrument Bank)などに対応しているらしい。

スクリーンショット

OPLL
OPL2
OPL3 (2OP)
OPL3 (4OP)

公式サイト GitHub


その他

MAmidiMEmo

MAMEエミュレーションをベースにOPL2やOPLLなどのレトロゲーム音源を再現したソフト。DAWで使う場合は仮想MIDIデバイスで接続する。

スクリーンショット

OPLL
OPL2
OPL3 (2OP)
OPL3 (4OP)

紹介記事 GitHub

OPL3 MIDI Synthesizer

PCまたはUSB MIDIキーボードとOTGケーブルで接続するとOPL3 FM音源として機能し、演奏を録音できるAndroidアプリ。GM音色を内蔵しているが、音色エディットには未対応。Alexey Khokholov氏のOPL3エミュレータを使用している模様。

スクリーンショット

OPLL
OPL2
OPL3 (2OP)
OPL3 (4OP)

Google Play

FM-Four

OPL/OPL2をもとにいくつかの改良を加えた4オペレーター、8波形、8アルゴリズムのFM音源VSTi。当然OPL3の4オペモードとも異なり複雑な音が出る。

スクリーンショット

OPLL
OPL2
OPL3 (2OP)
OPL3 (4OP)

公式サイト


ESFM.SF2

ESS Technology ES1938 Solo-1(ESFM)をThinkPad 390Xのライン出力からサンプリングした拙作サウンドフォント「ESFM.SF2」を現状有姿で公開します。

英語版Wikipediaによると、ESFMはネイティブモードとレガシーモードの2つの動作モードがあり、20ボイス、72オペレーターに強化されたOPL3互換クローンとのこと。ネイティブモードでは6つ以上の4オペレーターFMボイスをマッピングすることができ、生成される音色の複雑さが大幅に向上するそうです。

私がサンプリングしたのはおそらくこのネイティブモードのGM音色です。ESFMはベロシティの強弱によってオペレーター数が変化しているように聞こえました。ですからサウンドフォントではESFMを完全に再現できていません。またループポイントを設定せず、ただサウンドフォントにまとめただけのものです。

そもそもこれはデータイーストのシューティングゲーム“空牙シリーズ”をパロディーした『天牙 -MASTURBATION CODE- "FLIP HOLE"』(BOOTHで販売中)をKORG X50で制作する前にFM音源で作ろうと思って2008年8月に作成したものですが、当時の環境(Sound Blaster Live! Platinum Plus)では700MBもの巨大なサウンドフォントを扱うことはできずお蔵入りになっていたのです。Studio One 2 Professionalで問題なく使用できることを確認済みです。

ダウンロード(703.45MB)

ESFMデモ曲

デモ曲はES1938 Solo-1の実機演奏です。そのためサウンドフォントとは一部異なる場合があります。あらかじめご了承ください。

In The Clouds(オリジナル)

萌尽狼 (Moetsukiro) · In The Clouds

ES1938 Solo-1(ESFM)+YM2608(OPNA)リズム音源+クラッシュシンバル。EDIA LABEL『えでぃあ すぺしゃる みゅ~じっく 萬両箱 ~活動満了記念~』(2006)、ASIA LUNAR『footprints 萌尽狼オリジナル曲ベスト』(2015)に収録した、トリガーハートエグゼリカ風の曲。

もう振り返らない(オリジナル)

ES1938 Solo-1(ESFM)のみ。サークルFMPSG『FMPSG006 -cyanic beat-』(2006)、『FMPSG Originals』(2015)に収録した、川井憲次風の曲。

CYANIC WINGS AGAIN(オリジナル)

ES1938 Solo-1(ESFM)のみ。ASIA LUNAR『エクステイリゼル』(2007)に収録した、高橋幸宏風の曲。

BOSS(1942: Joint Strike/日比野則彦)

ES1938 Solo-1(ESFM)のみ。ASIA LUNAR『1925th』(2009)に収録した、カプコンシューティングゲームのアレンジ。実機は発音中にエクスプレッションの値を動かすと音色が化けるため、苦肉の策でホルンのロングトーンをシンコペーションに分割アレンジしてクレッシェンドっぽく鳴らしました。