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ピッグファイター
幻のゲームが 40 年ぶりに復刻! 仮想サントラ 2025 年 3 月 22 日頒布開始予定。
幻の家庭用ゲーム機 『ピッグファイター』 がプラグ&プレイ型ゲーム機でよみがえった。
40 年ぶりに再会した開発者が語る横スクロールシューティングゲーム金字塔の誕生秘話。
- 注意事項
- この作品はフィクションです。実在のゲーム ・ 会社 ・ 人物とは一切関係がありません。
- 表紙に二次創作 (パロディ) が含まれますが、 CD の収録内容はすべて一次創作 (オリジナル曲) です。
- この作品は現在企画中です。作品内容は予告なく変更になる場合があります。
概要
『ピッグファイター』 (Pig Fighter) は 『スクランブタ』 シリーズ第 3 弾として、 1984 年に A 社が開発した横スクロールシューティングゲームである。
同社の新型アーケード用システム基板 『ウタカタシステム』 の対応ソフトとして開発が進められていたが、 ほぼ完成した時点でグラフィックを変更し、 『超宇宙ファイター』 に改題したため発売が遅れ、 B 社が並行開発していた家庭用ゲーム機版 『ピッグファイター』 のクリスマス商戦投入計画が頓挫した。
また、 改題の時点で情報漏洩があり、 A 社のライバルである N 社が 『超宇宙ファイター』 を家庭用ゲーム機やおもちゃで商標登録出願したため、 B 社は家庭用ゲーム機版 『ピッグファイター』 のパッケージやソフトを 『超宇宙ファイター』 に修正することができなくなって発売中止に追い込まれた。
2006 年 3 月 9 日発売の書籍 『超宇宙ファイターポータブル公式ガイド』 の開発者インタビューで 『ピッグファイター』 に関する証言と開発資料が初収録された。
また、 B 社倉庫から見つかった家庭用ゲーム機版 『ピッグファイター』 を、 C 社がプラグ&プレイ型ゲーム機化するクラウドファンディングが実施された。
クラウドファンディングがきっかけで B 社の移植担当者 2 名が 40 年ぶりに再会し、 ゲーム情報サイトに開発者インタビューが掲載された。
クラウドファンディングの返礼品として 『ピッグファイター』 のオリジナル ・ サウンドトラックを、 同人音楽サークル kaguyadepth が制作予定となっている。
家庭用ゲーム機版 『ピッグファイター』 は MSX や SG-1000 を参考に設計されたため、 VDP (TMS9918A) にハードウェアスクロール機能がないのが課題だった。
D 社のパソコン雑誌投稿者からスカウトされた大学生プログラマは 8 ドットスクロールを実装したが、 MSX 版 『超宇宙ファイター』 の開発とは無関係である。
『ピッグファイター』 はカセット交換式の家庭用ゲーム機であり、 当初は 『ウタカタシステム』 の対応ソフトを全て移植する計画だった。
アタリ仕様ジョイスティック端子が採用され、 プラグ&プレイ型ゲーム機化に際し USB に変更された。映像出力は RF 端子から HDMI に変更された。
サウンドは PSG 音源 (AY-3-8910) で、 音楽は 『超宇宙ファイター』 とは全く異なるものである。作曲は kaguyadepth の萌尽狼が担当している。
歴史
1981 年 3 月に大阪府豊中市の A 社は横スクロールシューティングゲームの草分けとなる 『スクランブタ』 をアーケードで発売し、 その 5 ヶ月後には自機 (プレイヤーキャラクター) をヘリコプターに変更した続編の 『スーパー子ブタ』 を発売した。
1982 年 8 月 20 日に東京都大田区の B 社は 『スーパー子ブタ』 の LSI ゲーム版を 8,800 円で発売した。
1983 年 10 月には同社初の家庭用ゲーム機 『TV マスコン』 を 8,800 円で発売した。対応ソフトは 3,800 円で全 6 種類あり、 『飛翔豚大作戦』 は 『スーパー子ブタ』 の移植だった。
1983 年は 7 月 15 日に任天堂が 『ファミリーコンピュータ』 を 14,800 円で発売したのを皮切りに、 各社が家庭用ゲーム機を続々と発売した。
同日セガが 『SG-1000』 を 15,000 円で発売した。対応ソフトは 3,800 円から 5,000 円だった。
7 月 18 日にバンダイが 『アルカディア』 を 19,800 円から 9,800 円に値下げした。対応ソフトは 2,980 円から 4,800 円だった。
7 月 19 日にエポック社が 『カセットビジョン Jr.』 を 5,000 円で発売した。対応ソフトは 3,980 円から 4,980 円だった。
10 月にカシオ計算機が 『PV-1000』 を 14,800 円で発売した。対応ソフトは 3,800 円から 4,800 円だった。
B 社の 『TV マスコン』 は本体価格では善戦したが、 性能面や対応ソフトの少なさで他社に大きく水をあけられていた。
ピッグファイターの開発
1984 年 5 月に A 社が 『ピッグファイター』 の開発を開始すると、 翌月噂を聞きつけた B 社が家庭用ゲーム機移植を打診した。
『ピッグファイター』 は A 社の新型アーケード用システム基板 『ウタカタシステム』 で動いており 12 月発売を目指していた。
ファミコンは 『ドンキーコング』、 SG-1000 は 『スタージャッカー』 がローンチタイトルで、 ともにアーケードの移植だ。
B 社が 『スーパー子ブタ』 の続編を移植した家庭用ゲーム機を他社に先駆けて発売すればシェアを奪える可能性が高い。
B 社は新型家庭用ゲーム機を 『ウタカタシステム』 と同時発売するため、 MSX や SG-1000 を参考に設計 ・ 仕様策定した。
ただ 『ピッグファイター』 を移植するには、 VDP (TMS9918A) にハードウェアスクロール機能がないのが課題だった。
B 社は無謀な賭けに出た。D 社のパソコン雑誌投稿者から大阪府在住の天才大学生プログラマをスカウトした。
7 月下旬、 B 社担当者は伊丹空港で大学生と落ち合い、 A 社 『ピッグファイター』 開発室に間借りして常駐した。
大学生が夏休みの間、 そこで 『ピッグファイター』 のテストプレイにお邪魔して、 目コピ移植してしまおうというのである。
担当者は発売されたばかりの小型カムコーダでテストプレイを撮影し、 持ち込んだパソコンでドット絵を打っていった。
このとき大学生は 8 ドットスクロールを実装していたが、 A 社は見ておらず MSX 版 『超宇宙ファイター』 が初とされている。
2 人は 9 月上旬に撤収し、 大学生は自宅でデバッグを続けた。担当者は東京に戻り 『ピッグファイター』 の完成を待った。
超宇宙ファイターに改題
ところがその直後、 4 ヶ月かかった豚のグラフィックがボツになり 『ピッグファイター』 は 『超宇宙ファイター』 に改題した。
そしてどこから情報漏洩したのか、 A 社のライバルである N 社は 『超宇宙ファイター』 を家庭用ゲーム機やおもちゃで商標登録出願した。
『超宇宙ファイター』 にグラフィックを描き直すには約 2 ヶ月かかり 『ウタカタシステム』 は 12 月に発売できなくなってしまった。
しかし行き違いで事情が知らされないまま、 B 社は 『ピッグファイター』 の 12 月発売を決定し、 生産開始してしまったのだ。
B 社が 『ピッグファイター』 の発売を延期したのは、 クリスマス商戦に向けおもちゃ問屋へ出荷する直前の 11 月上旬のことだった。
商機を逃して倉庫に大量の在庫を抱えた B 社担当者は、 苦虫を噛み潰したような顔で年を越したという。
1985 年 1 月 12 日に海外先行で 『ウタカタシステム』 が発表され、 ゲームセンターで 『超宇宙ファイター』 のロケテストが開始された。
2 月中旬、 ロケテストに参加した大学生から 『ピッグファイター』 が 『超宇宙ファイター』 に改題したと B 社担当者に連絡があった。
『ピッグファイター』 は本体に対応ソフトを同梱して 19,800 円で発売予定だったため、 パッケージとソフト両方の修正が必要だ。
大学生はロケテストの記憶を頼りに独自で修正を続けていた。だが何度掛け合っても修正稟議が通らない。赤字が膨らむばかりだと却下されたのだ。
そして 3 月上旬になって、 N 社商標登録出願により、 B 社は 『ピッグファイター』 を 『超宇宙ファイター』 に修正できないことが判明した。万事休す。
3 月 5 日に 『ウタカタシステム』 が発売。第 1 弾ソフトで 2 人同時プレイ可能なコミカルシューティングゲーム 『ツインブー』 が稼働開始した。
5 月 29 日には第 2 弾ソフト 『超宇宙ファイター』 が稼働開始して、 瞬く間に大ヒット作となりシリーズ化していった。
だが B 社は 6 月決算で 『ピッグファイター』 発売中止による大赤字になった。しかしおもちゃ扱いのためゲームの歴史には何も残っていない。
たとえば 2005 年 3 月 15 日 Wikipedia に 『超宇宙ファイター』 の新規ページが作成されたが、 誰も 『ピッグファイター』 を執筆しなかったのである。
ピッグファイター PLUG&PLAY
時は過ぎ、 2024 年 10 月に C 社は B 社に元祖マスコン型家庭用ゲーム機 『TV マスコン』 の PLUG&PLAY 化を交渉した。
C 社は 2018 年 2 月 8 日に T 社が発売したマスコン型家庭用ゲーム機 『レールで GO! PLUG&PLAY』 を開発した実績があり 『TV マスコン』 を復刻したいと考えていた。
B 社が 『TV マスコン』 の資料を探している最中に、 倉庫から 『ピッグファイター』 が大量に見つかる。多少色褪せているが品質に問題はない。
C 社は予定を変更して 『ピッグファイター』 の中身を So
「知らなかった」 「こんなものがあったとは」 と多くの反響を呼び、 たちまち目標額を達成した。
ストレッチゴールとしてオリジナルの PSG 版にアレンジバージョンを加えたサウンドトラック CD が制作されることになった。
2025 年 1 月になって当時の担当者と連絡がつき、 『ピッグファイター』 は 『ウタカタシステム』 の全タイトルを移植予定だったことが明らかになった。
当初 『ピッグファイター』 の移植は C 社が行う予定だったが、 追加対応ソフト開発をレトロゲーム移植に定評のある M 社に依頼することになった。
1 月 28 日クラウドファンディング募集終了。担当者も協力したが、 あの天才大学生プログラマとは連絡がつかなかった。
3 月 29 日に C 社は 『ピッグファイター PLUG&PLAY』 初期生産分を発売した。
すると 4 月になって孫が遊んでいたゲームを見て 『ピッグファイター』 復刻を知ったプログラマから C 社に問い合わせがあった。
5 月 29 日の一般発売に合わせてゲーム情報サイトに開発者インタビューが掲載され、 M 社が追加対応ソフトを開発中であると発表された。
追加対応ソフトはウタカタシステム対応ソフトの 『ツインブー』、 3D レースゲーム 『道路ファイター 2』、 ロボット対戦型格闘ゲーム 『銀河の戦士たち』 の移植+αで、 『ピッグファイター near Arcade』 が検討されたが、 MSX 版 『超宇宙ファイター』 と似た内容になるため見送られている。
- 余談
- 目コピ移植といえば S 社が開発した X68000 版 『超宇宙ファイター』 だが、 『ピッグファイター』 は未発売なのでその偉業が覆ることはない。
- 1993 年 8 月 6 日に A 社が発売したメガドライブ用横スクロールアクションゲームは敵が豚で、 『超宇宙ファイター』 のボスをパロディしている。
- 1994 年 4 月 26 日に A 社が発売した 『極超パロディ宇宙』 では、 前作 『パロディ宇宙だ!』 で敵だった天使ブタが自機として再登場している。
年表
年月日(曜日) | 出来事 |
---|---|
1981 年 3 月 | A 社横スクロールシューティングゲーム 『スクランブタ』 アーケード版発売。 |
1981 年 8 月 | A 社横スクロールシューティングゲーム 『スーパー子ブタ』 アーケード版発売。 |
1982 年 8 月 20 日(金) | B 社横スクロールシューティングゲーム 『スーパー子ブタ』 LSI ゲーム版発売 (8,800 円) |
1983 年 6 月 16 日(木) | アスキーとマイクロソフトが 8 ビットパソコンの共通規格 MSX を発表 (6 月 27 日説あり) |
1983 年 7 月 15 日(金) | 任天堂家庭用ゲーム機 『ファミリーコンピュータ』 発売 (14,800 円) 対応ソフトは 3,800 円より。 |
1983 年 7 月 15 日(金) | セガ家庭用ゲーム機 『SG-1000』 発売 (15,000 円) 対応ソフトは 3,800 円より。 |
1983 年 7 月 18 日(月) | バンダイ 3 月 25 日発売の家庭用ゲーム機 『アルカディア』 本体を 19,800 円から 9,800 円に値下げ。 |
1983 年 7 月 19 日(火) | エポック社家庭用ゲーム機 『カセットビジョン Jr.』 発売 (5,000 円) 対応ソフトは 3,980 円~4,980 円。 |
1983 年 10 月 | カシオ計算機家庭用ゲーム機 『PV-1000』 発売 (14,800 円) 対応ソフトは 3,800 円~4,800 円。 |
1983 年 10 月 | B 社家庭用ゲーム機 『TV マスコン』 8,800 円と対応ソフト 『飛翔豚大作戦』 (3,800 円) 発売。 |
1984 年 5 月 | A 社大阪府豊中市で横スクロールシューティングゲーム 『ピッグファイター』 開発開始。 |
1984 年 6 月 | B 社、 A 社が 『スーパー子ブタ (飛翔豚大作戦)』 続編開発中と聞きつけ家庭用ゲーム機移植を打診。 |
1984 年 7 月 | セガ家庭用ゲーム機 『SG-1000』 のマイナーチェンジ版 『SG-1000Ⅱ』 発売 (15,000 円) |
1984 年 7 月 17 日(火) | エポック社家庭用ゲーム機 『スーパーカセットビジョン』 発売 (14,800 円) 対応ソフトは 2,980 円より。 |
1984 年 7 月上旬 | B 社 MSX や SG-1000 を参考に家庭用ゲーム機 『ピッグファイター』 の設計 ・ 仕様策定。スクロールが課題。 |
1984 年 7 月中旬 | B 社、 D 社のパソコン雑誌投稿者から大阪府在住の天才大学生プログラマをスカウトする。 |
1984 年 7 月下旬 | B 社、 A 社 『ピッグファイター』 開発室に担当者と大学生の 2 名を常駐させ目コピで移植開始。 |
1984 年 9 月上旬 | B 社、 A 社 『ピッグファイター』 開発室から撤収 (大学生が夏休み終了のため) |
1984 年 9 月中旬 | A 社 『ピッグファイター』 の 4 ヶ月かかった豚のグラフィックがボツになり約 2 ヶ月で描き直しになる。 |
1984 年 9 月中旬 | B 社 『ピッグファイター』 デバッグ。A 社が 『超宇宙ファイター』 に改題したことは知らされず。 |
1984 年 9 月 14 日(金) | N 社 『超宇宙ファイター』 を家庭用ゲーム機で商標登録出願。(公告 11 月 28 日) |
1984 年 9 月下旬 | B 社家庭用ゲーム機 『ピッグファイター』 本体 ・ 対応ソフト同梱 19,800 円で 12 月発売決定、 生産開始。 |
1984 年 11 月上旬 | B 社クリスマス商戦に向け玩具問屋へ出荷前に、 A 社開発遅延により 『ピッグファイター』 発売延期。 |
1984 年 12 月 | A 社 MSX 対応ソフト、 縦スクロールシューティングゲーム 『ニクジャガー』 発売。 |
1984 年 12 月 | A 社 『超宇宙ファイター』 現在のような形になる。 |
1985 年 1 月 12 日(土) | A 社アーケード用システム基板 『ウタカタシステム』 発表 (業界紙 2 月 1 日号英文ニュース掲載) |
1985 年 1~2 月 | A 社 『超宇宙ファイター』 ロケテスト。 |
1985 年 2 月中旬 | ロケテスト参加の大学生から 『ピッグファイター』 が 『超宇宙ファイター』 に改題したと B 社に連絡あり。 |
1985 年 2 月下旬 | B 社担当者 『ピッグファイター』 修正を稟議にかけるも通らない。大学生は独自で修正を続けている。 |
1985 年 3 月上旬 | N 社商標登録出願により、 B 社は 『ピッグファイター』 を 『超宇宙ファイター』 に修正できないと判明。 |
1985 年 3 月 | A 社 『超宇宙ファイター』 マスターアップ。 |
1985 年 3 月 5 日(火) | A 社ウタカタシステム対応ソフト、 縦スクロールシューティングゲーム 『ツインブー』 発売。 |
1985 年 5 月 29 日(水) | A 社ウタカタシステム対応ソフト、 横スクロールシューティングゲーム 『超宇宙ファイター』 発売。 |
1985 年 6 月 | B 社決算で 『ピッグファイター』 発売中止による大赤字。しかし玩具扱いのためゲームの歴史に残らず。 |
1985 年 10 月 20 日(日) | セガ家庭用ゲーム機 『セガ ・ マークⅢ』 発売 (15,000 円) 対応ソフトは 4,300 円より。 |
1985 年 10 月 | A 社ウタカタシステム対応ソフト、 N 社製大型筐体向け 3D レースゲーム 『道路ファイター 2』 発売。 |
1985 年 11 月 | A 社ウタカタシステム対応ソフト、 ロボット対戦型格闘ゲーム 『銀河の戦士たち』 発売。 |
1993 年 8 月 6 日(金) | A 社メガドライブ用横スクロールアクションゲーム発売 (敵が豚、 超宇宙ファイターのボスをパロディ) |
2005 年 3 月 15 日(火) | Wikipedia 『超宇宙ファイター』 新規ページ作成。しかし誰も 『ピッグファイター』 を執筆しなかった。 |
2006 年 3 月 9 日(木) | A 社書籍 『超宇宙ファイターポータブル公式ガイド』 のインタビューで開発中は豚だったことが判明。 |
2018 年 2 月 8 日(木) | T 社、 C 社開発のマスコン型家庭用ゲーム機 『レールで GO! PLUG&PLAY』 発売。(14,800 円) |
2024 年 10 月 | C 社、 B 社に元祖マスコン型家庭用ゲーム機 『TV マスコン』 の PLUG&PLAY 化を交渉する。 |
2024 年 11 月 | B 社 『TV マスコン』 の資料を探している最中に、 倉庫から 『ピッグファイター』 が大量に見つかる。 |
2024 年 12 月 3 日(火) | C 社 『ピッグファイター』 の中身を So |
2025 年 1 月 | B 社 『ピッグファイター』 担当者と連絡がつく。C 社は幻の追加対応ソフト開発を M 社に依頼する。 |
2025 年 1 月 28 日(火) | C 社 『ピッグファイター』 クラウドファンディング募集終了。B 社プログラマとは連絡つかず。 |
2025 年 3 月 29 日(土) | C 社家庭用ゲーム機 『ピッグファイター PLUG&PLAY』 初期生産分発売。 |
2025 年 4 月 | 孫が遊んでいたゲームを見て 『ピッグファイター』 復刻を知ったプログラマから C 社に問い合わせあり。 |
2025 年 5 月 29 日(木) | C 社家庭用ゲーム機 『ピッグファイター PLUG&PLAY』 一般発売 (5,730 円) 開発者インタビュー掲載。 |
2025 年未定 | C 社 『ピッグファイター PLUG&PLAY』 用追加対応ソフト発売予定 (開発 M 社) |
サウンドトラック
『ピッグファイター』 のオリジナル ・ サウンドトラックは、 2025 年 3 月 22 日に同人音楽サークル kaguyadepth が頒布開始予定となっている。
トラックリスト
アレンジバージョン・パート1
- 曲名未定/アレンジャー未定
オリジナルバージョン
- ぶたせんし (スタート)
- そらをとぶ (空中戦)
- ぼうけんへ (ステージ 1/火山)
- かくれんぼ (ステージ 2/ストーンヘンジ)
- まじないし (ステージ 3/モアイ)
- おおさわぎ (ステージ 4/逆火山)
- てをのばす (ステージ 5/触手)
- ふえていく (ステージ 6/細胞)
- もくてきち (ステージ 7/要塞)
- とおせんぼ (ボス)
- さくらさく (エンディング)
- かしらもじ (ネームエントリー)
- こときれる (ゲームオーバー)
アレンジバージョン・パート2
- 曲名未定/萌尽狼
作曲 : 萌尽狼 (kaguyadepth)
試聴
準備中
試聴動画
準備中
通信販売
準備中
ダウンロード販売(一次創作のみ)
準備中
作品情報
サークル名 | kaguyadepth |
発行日 | 2025 年 3 月 22 日 |
イベント | RETRO GAME SUMMIT Lv.4 |
ジャンル | オリジナル (仮想サントラ) |
作品傾向 | チップチューンあり |
音楽 | 萌尽狼 |
イラスト | 生成 AI 利用 (Adobe Firefly) |
文章 | 萌尽狼 |
年齢指定 | 全年齢 |
サークル頒布価格 | 500 円 |
委託販売価格 | 500 円 (税抜) |
仕様 | CD-R + ブックレット 12 ページ (予定) + 10mm ケース |
印刷所 (CD) | サウンドプレス |
作者コメント
2024年11月24日(日)
1985 年 5 月 29 日にアーケード版 『グラディウス』 が発売してから 2025 年で 40 周年になります。
グラディウスを題材とした作品はこれまでにたくさん作られてきましたが、 バブルシステムやグラディウスの開発に焦点を当てた作品というのは今までなかったのではないでしょうか。
2024 年 10 月 24 日(木)に 『ゲーム音楽偽史 「テレビネメシスの逆襲」』 というタイトルが突然降ってきたところからこの企画は始まりました。
その日のうちに 『テレビネメシス』 という企画をまとめます。作品概要は次のとおり。
戦え超次空ピッグファイター!
テレビがまるごと宇宙になる!アーケード版の稼働開始からわずか半年後のクリスマス商戦でひっそりと発売されたが、 あまりにも高価だったため、 翌春のファミコン版発売とともに姿を消した、 幻の据置型ゲーム機 『テレビネメシス』 が、 40 年の時を超えて甦った。
1981 年にアーケードで稼働開始した A 社のシューティングゲーム 『スーパー子ブタ』 を、 1982 年に LSI ゲームに移植した B 社が、 1985 年に A 社が発表した新型システム基板に着目して、 家庭用ゲーム機 『テレビバブル』 を開発したが対応ソフトが出揃わず、 途中でカセット交換式から専用機に仕様変更して、 移植するゲームを 1 本に絞って発売したものが 『テレビネメシス』 である。
1985 年は既にファミリーコンピュータ、 セガ ・ マークⅢ、 スーパーカセットビジョンといった、 カセット交換式の据置型ゲーム機が主流となっており、 『テレビネメシス』 は話題作の初家庭用移植にも関わらずほとんど出回らなかった。
あれから 40 年、 プラグアンドプレイ型ゲーム機を開発する C 社がクラウドファンディングで 『テレビネメシス』 の復刻を発表すると、 「知らなかった」 「こんなものがあったとは」 と多くの反響を呼び、 たちまち目標額を達成して、 ストレッチゴールとして、 オリジナルの PSG 版にアレンジバージョンを加えたサウンドトラック CD が制作されることになった。
……という趣旨の架空ゲームサントラです。
大枠はできあがっているのですが、 このままだとオリジナルのアーケード版は私たちがよく知っている音楽ではなくなってしまいます。
これは冒涜なのではないか?
またバブルやネメシスといった単語が直接的すぎます。作曲を始めるために設定の詳細を詰めていく段階で、 企画が二転三転していきました。
10 月 31 日(木) 『架空テレビゲーム機うたかた』 に改題しました。
1985 年はグラディウスやツインビーだけではなくバブルシステムそのものが 40 周年である、 という思いが強くなっていきます。
そこでツインビーに相当する 『ラブバード (Lovebirds)』 (仲の良い恋人同士、 アツアツカップル、 おしどり夫婦という意味) を追加して、 カセット交換式の家庭用ゲーム機 (PC エンジンくらいの性能)、 本体 ・ カセット 2 本セットで 57,300 円、 音源は PSG×2 に企画を変更しました。
しかし、 うたかたという言葉はなんとも儚げで、 意気消沈してしまいます。わざわざ架空のゲーム機を作るのに発展性がありません。
11 月 19 日(火)に架空のバブルシステム曲集 『カクウバブル』 という案を思いつきました。
サイバーパンクやスチームパンクのようなバブルメモリパンク (BMP) という世界観を構築して、 壊れにくい新型バブルシステムが開発され、 1986 年以降も新作がリリースされ続けた世界線を仮想サントラとして描こうという壮大な企画です。
ゲーセンの朝、 一斉に起動するバブルシステム、 コナミモーニングミュージックの多重演奏……妄想が膨らみます。
ん? 新型ということはコナミモーニングミュージックも新曲になるはず。この名曲を超えるのは大変だぞと我に返ります。
バブルシステム音源は PSG×2+波形メモリ 2 音なのですが、 MSX の SCC+PSG と同じ発音数なので、 今この仕様にこだわる理由がありません。
結局バブルシステムは過渡期の産物に過ぎず、 ROM 化や FM 音源へ移行は不可避という結論になり、 史実を覆すことはできませんでした。
FM 音源でないということはコナミ矩形波倶楽部ではないということなんです。オーケストラヒットも使えません。
また波形メモリはバブルシステムを象徴する音ではあるけれど、 磁気バブルメモリの導入事例は他にもあったことを考えると、 バブルシステム音源でバブルメモリパンクという世界観を構築することそのものに無理がありました。
夢は水の泡になって消えました。
原点回帰すると 『テレビネメシス』 が一番頭のネジが吹っ飛んでいて面白かったということに気づきます。
そうして 11 月 21 日(木)から現在の企画をまとめていったのですが、 当初はアーケード版発売後に試遊会を開催したら、 「システムもアルゴリズムも似てるけど、 音楽も絵もちっとも似てない」 などと酷評されてお蔵入りになってしまうというバッドエンドでした。
黒歴史の捏造がテーマでしたが、 史実への影響を最小限にとどめて原典を書き換える口実ができたうえ、 なんとかハッピーエンドに着地させることができました。
私が 2003 年から 2006 年にかけて作った 『0th4th:revive』 も架空のゲーム機が題材でしたが、 本作ではより具体的な人間模様が描けたと思います。
現在レトロゲームを題材にすると M 社を避けて通れないということが改めてわかって戦々恐々としているところです。作曲中に発狂しなければよいのですが……
それにしても 『スーパー子ブタ』 から 『ピッグファイター』 というふざけた名前を思いついて、 よく豚だけでここまでひっぱってこられたものです。
2024年11月25日(月)
私はグラディウスの作曲者になりたかったけど、 ならなくてよかったよ。
だってファンなら一生かけて向き合い続けられるんだ、 こんなに幸せなことはないよ。
X (旧 Twitter)
2024年11月26日(火)
Adobe Firefly で生成した豚をモノクロからカラーに差し替えました。
グラディウスのファミコン版や NES 版のパッケージは銀色の枠でイラストが切り取られていますが、 これが何でもグラディウスに見えてしまう魔法の枠だったんです。
X (旧 Twitter)
2024年11月27日(水)
東野美紀さんがコナミでアルバイトをする前のグラディウスを考えるという案件なので、 自分で企画を立てたのにどうしたらよいものかと日々悩んでいます。
時代的背景を考えてあれこれ調べていますが、 それは PSG で表現できるものなのかどうか……
X (旧 Twitter)
グラディウスの音楽を私なりに表現したというこれまでの仮想サントラは、 だいたいグラディウスⅢまでに構築された音楽をベースに作られたものなので、 それをここでやるわけにはいかないんですよ。
でも仮想サントラを聴いた人にはグラディウスっぽいと思ってもらえるものでなくてはいけない。
X (旧 Twitter)
崎元仁さんが手掛けたグラディウスⅤ、 故 ・ KAZ a
この辺が大きな課題であることは NAOKI さんの沙羅曼蛇 2 あたりから顕在化していきました。
X (旧 Twitter)
グラディウスの作曲者になりたかった私が、 沙羅曼蛇 2 の仮想サントラにこだわって何作も作ってきたのは、 つまるところ NAOKI さんのライナーノーツに端を発する 「グラディウスらしさの追求」 だったのだと思います。
どこまでやったらグラディウスじゃなくなるのか。今回はその原典に挑戦するのだなあと。
X (旧 Twitter)
エンゾニック前田
(前略)
しかし何ですねえ、 結局は何でも勢いよく突き進むしかないでしょう。
びびっていたり固定観念に縛られ過ぎていたら時代に
取り残されてしまう世の中ですからねえ。それにやっぱ 『変わらなきゃ』 でしょう。
しかし思うようにはなかなか変われませんねえ。
何を変えなくてはいけないのか正しく判断できる力が必要ですから……
そんな思いの中でいろいろと試行錯誤を重ねた
結果が、 BGM に表れているかもしれません。
しかし私としてはポップ性、 伝統、 時代性、 心理的圧迫感、 悲壮感、 疾走感、
これらの 6 要素を常に意識して作曲、 アレンジしていました。
(後略)
1996 年 4 月 5 日発売 『沙羅曼蛇 2 オリジナル ・ ゲーム ・ サントラ』 (コナミレーベル/KICA-7695) ライナーノーツより抜粋
世の中いきなりグラディウスっぽい曲を作れる人はたくさんいます。
作曲編曲のテクニックとしてこうすればグラディウスっぽく聞こえるというコツをつかんでいるのだと思います。
でもそれは作り手も聞き手もグラディウスの音楽を知っているから他なりません。
私はそれが下手くそだから何度もやるのです。
X (旧 Twitter)
2024年12月12日(木)
既存のゲームに別の音楽を付けることは、 そのゲームを知らなければ簡単なのですが、 知っていると原曲のイメージに引きずられてしまい大変難しいのです。
作曲を始めてからしっくりくる曲が書けるまで 10 日もかかってしまいました。
2024年12月15日(日)
『ピッグファイター』 はグラディウスを題材としているけれど、 グラディウスが誕生する前にさかのぼって別の曲をあてるという趣旨だから、 曲調はグラディウスではないし、 コナミ矩形波倶楽部もなかったからコナミっぽくもない。ほのぼの路線なのでどう受け入れられるのだろうか?
X (旧 Twitter)
1984 年を想定しているので、 PSG の機能を使い倒したり、 (ハードウェアエンベロープで矩形波以外の波形を鳴らしたり) 高速アルペジオを使ったりはしていない。(レッキングクルーが 1985 年なので技術的にできないことはない)
休符を別のパートで埋めたりしてピアノで弾くと忙しい譜面なのでちょっとウソはついている。
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制作スケジュール
2024年12月:作曲
2024 年内に全曲作曲を目標とする。
- 12月1日(土)~21日(金)
- 作曲期間
- 12
/12 ステージ 2 ・ 3 作曲 - 12
/13 ステージ 1 ・ 4 ・ 5 ・ 6 作曲 - 12
/15 ステージ 7、 ボス、 スタート、 空中戦、 ネームエントリー、 ゲームオーバー、 エンディング作曲、 PSG 化
- 12
- 12月22日(日)
- 作曲〆切
- 12月23日(月)~25日(水)
- アレンジ準備
- 12月26日(木)
- 忘年会
- 12月27日(金)
- 仕事納め
- 作曲方針
- 短く、 キャッチーな曲にする。
- 歌えるメロディー、 音域を心がける。
- すごい曲、 打ち込みにしない。
2025年1月:アレンジ
作曲が終わったらクオリティアップとストレッチゴールに向けて動く。
- 1月4日(土)
- 【札幌】 超 ・ やわらか大作戦 8
- 1月6日(月)
- 仕事始め
- 1月7日(火)~2月8日(土)
- アレンジバージョン制作期間 (1 ヶ月)
- ストレッチゴール
- ライナーノーツの依頼
- アレンジバージョンの依頼
- ジャケットイラストの依頼
2025年2月:マスターアップ・印刷所入稿
- 2月2日(日)
- 【札幌】 Elysian45
- 2月9日(日)
- アレンジバージョン最終〆切
- 2月10日(月)~15日(土)
- 最終チェック、 ジャケットデータ作成
- 2月16日(日)
- マスターアップ
- 2月17日(月)~21日(金)
- サウンドプレス申込、 ジャケットデータ送信 (クラウドストレージ使用)
- 2月22日(土)~26日(水)
- マスターディスク発送
- 2月27日(木)~28日(金)
- マスターディスク到着見込み
2025年3月:イベント準備・当日
- 3月3日(月)~7日(金)
- サウンドプレス CD コピー (5 営業日)
- 3月10日(月)~13日(木)
- サウンドプレス CD 発送 (到着まで中 2 日)
- 3月14日(金)~19日(水)
- 予備日
- 3月20日(木)~23日(日)
- 【東京】
- 3月22日(土)
- 【東京】 RETRO GAME SUMMIT Lv.4
2025年4月以降
5 月 29 日(木)のグラディウス 40 周年に合わせて同人ショップで頒布開始できるように委託作業や告知をする。
- 6月15日(日)
- 【札幌】 北海道 COMITIA21
- 検討したイベント
- 2025 年 4 月 27 日(日) 【東京】 M3-2025 春
- 2025 年 4 月 27 日(日) 【川口】 ゲームレジェンド 39
使用素材
- Shiru
- VT2i (PSG 音源のプラグイン)
- Adobe
- Firefly (生成 AI)
- GRADIUS HOME WORLD
- James Stone - Game
Stone Font (タイトルロゴ)
- James Stone - Game
- ふわふわフォント
- ふわもこフォント (ウタカタシステムロゴ)
- LOGOTYPE
.JP - コーポレート ・ ロゴ (ラウンド) (ウタカタシステムロゴ)
- LINEヤフー
- LINE Seed JP (ゴシック体)
利用規約
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